オフトレはクロカン 1

何か書かなきゃ、書くなら読まなきゃ・・
気は焦っても、目前のお引越と確定申告でエネルギーを吸い取られている今日この頃です。

英CycleSport紙を今月こそは全部読むぞ!と心に決めているのですが、、
しかも今月号はプロツアーチーム全選手名鑑つき!

今のところイチオシは、
スカイ特集でもジャイアンのことでもイケメンのヘシェダルでもなく


Marion Clignetさんの話
http://marionclignet.com/

えっ!?ご存じない???

という私もこの記事を読むまで知らなかったのですが、

ツール出場チームで唯一の女性トレーナー


しかも何十年前からずっと男オンリーのブイグテレコムで・・・
女性トレーナーだというだけではなく、フランス自転車界に革命をもたらすため、
日々努力の毎日だそうです。


私たちのチームだけではなく、すべてのフランスチームの問題。
彼らには他の国の人、特にアメリカ人が持っている「Can Do(やればできる)」の姿勢がない。
誰かが悪いというわけじゃなくて、それは国民特質なのよ。

アメリカで、フランス人の両親から生まれた彼女は数々の障害を乗り越えてきた。
てんかん」の診断結果のため運転免許が停止、それを乗り越えるために1990年、22歳で自転車を始めた。
その後レース出場、USチャンピオンシップ2位の成績をおさめる。

だが「てんかん」という持病のため、USナショナルチーム入りは許されず、
彼女は両親の国にわたりパスポートを取得。
持病は第1線のスポーツ競技と相いれないものだったが、
1991年〜1999年に6つの世界チャンピオンタイトル、銀銅1つずつ、
そして2つのオリンピック銀メダルをフランスにもたらした。

だが次の障害がたちはばかる。
フランスナショナルコーチとドクターが自転車競技が彼女にとってあまりに負荷が大きすぎることを告知。
彼女は薬を使わない治療法を彼女自身が研究、それに到達するまで2年の歳月がかかったが、
復帰後、さらに4つの世界タイトルと、オリンピック銀メダルをフランスにもたらした。


フランス自転車界に才能ある選手がいないわけじゃない。
才能ある選手はいる。
うちのチームのピエリック・フェドリゴみたいに高いレベルのパフォーマンスができる選手が。
でも今は、数多くの理由によって彼らが出来ていないだけ。
だけど、私は真剣に彼らの限界を広げてあげることによって解決する問題だと信じている。

今季序盤から好調のフェドリゴはやはり凄い選手なのですね。

ツールドフランスはとても重要。
ひとつステージ優勝すれば、フランス人選手は大金を手にできる。
だからステージ優勝が彼らの目標になるのも理解できる。

でも彼らにはもうちょっと先を目指してほしい。
満足してしまわないで、他のレースにもっと頻繁に勝つとか。
フェドリゴや他のチームの選手たちがしていることよ。

私はトマ・ヴォクレールをチームのお手本にしようとしている。
彼は一番才能ある選手じゃないけど、たくさんのことを成し遂げているし
「Can Do」の姿勢があるの。
でももちろん、それぞれから最高のものを引き出すのはもっと複雑だわ。
あれをやれこれをやれ言うのではなく。

チームの優勝より、自分の懐の問題だった?
チームがレース優勝を狙う体力がないのかと思ってましたが・・・

フランス人はランス・アームストロングについてよく話すけど、
彼らはランスがより向上するためにしてきた沢山のことを見ていない。
私たちはランスや他の選手たちがやっているありとあらゆることに集中して取り組むつもり。

たとえば風洞実験をしたかったけど、それには高いコストがかかる。
その代わり、いくつかリサーチをして、ポジショニングについてビデオ分析をしたの。
いくつか選手の体に小さなライトをつけてローラー台に乗ってもらって、撮影、
それを目盛のある大きなスクリーンに写しだした。

最近のトレーニングキャンプでそれを試した。
チームのバイクがコルナゴに変わって、試乗と誤りの時間をセーブしなければならなかった。
今、すべては終わってレース準備完了よ。

凄い工夫!?
「お金がないなら頭を使え」ということなんでしょうね。
それにしても凄いポジティブな。

続きます。。